卓球用具 本音ガチレビュー

レビューサイトで載せられないような酷評まで書きます

松平健太 ALC 卓球 ラケット レビュー 

今回はButterflyさんの松平健太ALCのレビューをしていきます。

普段木材寄りのラケットを使っていますが、学生現役時代はティモボルスピリットを使っていたので久々のアウターカーボンラケットという感じになります。

友人からプレゼントで頂いたので今後使っていくかは今回の試打次第。

期待を持ちつつ試打してきました。

 

スペック

グリップ:FL
重量:85g(ビスカリアより軽い個体が多く、これくらいが平均らしいです)

F:ディグニクス05

B:キョウヒョウneo3 37度

これで180g切って179gでした。サイドテープ込みで180g。

めちゃめちゃ軽い・・・!

 

軽打~中打(フォア打ち~前中陣)

いつもの打ち方じゃ球がめちゃめちゃ軽いです。

打ってる感も薄い。

木材寄りのラケットは長い球持ちから引き付けて打つと強いインパクトになりますが、アウターは球持ちの瞬間が短いので先に振り始めて当たる瞬間をスイングの早い部分で捉えることで強く重い球になると感じました。

また、そういった打ち方をする関係上、ぶち当てて飛ばしたりかけるよりしならせてかけながら飛ばす打ち方が良かったです。

板薄なのもあってしなりを強く感じやすく他社メーカーのアウターと比べても掴みを感じるのでしならせてかけて飛ばすとエグいドライブが突き刺さります。

ート系も多少回転かける打ち方をした方がいいかもしれません。球筋はやはりアウターらしく直線的でぶっ飛びです。(ディグ05が飛びすぎ問題も有ますが)

インパクトは先述の通り瞬間を捉える必要が有りますが、直線的かつ早いスマッシュを前陣でカンカン打っていけるので慣れれば前陣型でも武器になると思います。

 

強打(中陣~後陣ドライブ)

飛ぶので色々と楽です。

繋ぎが特に楽で少し当てれば相手のコートに入ります(回転は期待できないですが…)

引き合いではやはりしならせて打つ事を意識することで強烈なドライブが打てます。

直線的でかつ重いドライブが相手のコートに突き刺さる感じです。

ただ、この辺りはインパクトを瞬間で捉える必要がある為、タイミングがずれたり態勢が崩れた際は強引にでもスイングスピードを出さないと棒玉になったりミスになります。

ラケットの軽さが球の軽さに繋がるかと思いましたが、そんなことはなくアウターの割には掴みを感じるので掴んでからしならせやすかったです。グリップが細く、先端重心なのもあってしならせやすく感じるのかもしれません。

 

※以下アウターに対する考え注釈

この辺は前陣でも同じですが、多くの人が「アウター=飛ぶ=力のない選手に合う」という認識で勘違いし、失敗しがちです。態勢が崩れた際にもスイングスピードを確保できる体幹力のある選手にこそアウターで安定しやすいと自分は思っています。

もちろん力のない選手がアウターでコースをついたり前陣でピッチの早いミート戦術をしたりと考え方は様々ですが、この辺の戦術はボールタッチの難しさや普通じゃない練習が必要だったり、考え無しでアウターを選ぶと後悔しやすいポイントだと思っています。

もしも木材からアウターに変えてみたいなら、一旦インナーやファイバー系を挟んでみたり、自分の戦型を見直した上で第3者からのアドバイスを聞いて慎重に変更することをお勧めします。

 

バックハンド全般

しなりを活かした回転系のバックハンドはやり易かったです。

キョウヒョウとの相性も良く、飛距離も出せるし、しなりで回転もかけれるので前中後陣すべて良かったです。

ディグ05でも打ちましたがこちらもしならせることでいいドライブが打てました。ミート系も同じく瞬間を捉えるようにすれば突き刺さるような直線的な早い球が打てます。また、アウターにしては掴む感覚も健在でブロックやカウンターの際はコントロールしやすい感覚がありました。

 

台上系

直線的かつ飛ぶので薄くとらえる感覚が必須です。

フリックは力で強引に持っていくくらいの方が安定するしれません。

ストップは止めようとすると難しいので回転に逆らわず流すような感じにする方が無難でした。

ツッツキは逆に突き刺さるような点に繋がる球を出しやすく好印象。

チキータはしなりを使って飛ばすとやり易かったです。

 

打球感

ZLCほどキンキン感がなく程よい掴みのあるアウターといった印象です。

もちろんアウターなので普通の木材やインナー、ファイバー系と比べると別物レベルの打球感ですが…。

パキン!みたいな感じのZLCと比べて、コン!くらいのALCなんですが…文章だと伝わり辛いですね…。

この違いが掴み感に繋がっていて、しならせやすいと自分は感じます。

手に響く感じはアウター系の中ではある方だと思います。

板薄だからしなりと手に響く打球感を両立できてるんでしょうね。

やはりビスカリアブレードが絶賛&量産されてるだけあってこの絶妙なバランスが人気の秘訣なんでしょうか?

 

総評

王道ビスカリアブレードの選手モデル、松平健太ALCをレビューしました。

ビスカリアとの違いはグリップと平均重量くらいかと聞いております。

他社アウター系とくらべるとかなり掴むイメージがありました。

板薄アウターはしなりが大事だと個人的には思っていますが、やはりビスカリアブレードはこの点完璧ですね。

ただ、アウターはアウターなので扱い自体は難しいです。インパクトのシビアさや態勢が崩れている際は独特のフォローが必要です。

自分は元々現役ティモボルスピリットという全く同じ構成のブレードラケット使っていた為、学生時代の打ち方に戻すだけで使えましたが、木材寄りのラケットとの打ち方の違いやフォローの仕方は全然違います。

一番の特徴であるグリップは細く、女子やジュニアでも使えるくらいのものになっています。これもあって先端重心かつ軽量になっているかもしれません。

 

今後、上を目指していく練習量の多い中高生や普段からアウターを使っていて軽量かつ細いグリップを求めている選手は特にお勧めです。

 

※以下雑記

自分は女子並みに手が小さいのでめちゃめちゃグリップ良かったです。デザインもイケメン過ぎ…笑

あと、ティバーに乗り換えた松平健太選手がティバーでラケット監修したりするなら要注目ですね。

でも、アリレートカーボン以上の素材ってあるのかな?正直性質が似た素材はあれど、打球感までそっくりな素材はあまりない気がしてます。アラミドが一番近い気もしますがアレも絶妙にZLC側に寄ってる感もある感じが…。

 


バタフライ 松平健太 ALC 36821(1本入)【バタフライ】