ハイブリッド K3 卓球 ラバー レビュー
今回はTIBHARさんのハイブリッドK3をレビューしたいと思います。
最近また何かと話題になっている気がするラバーですね。
粘着テンションの触れ込みですが前評判では09Cに近いとか、期待しつつレビューしていきます。
スペック
ラケット:フォルティウスFT ver D(89.6g)
F:ハイブリッドK3(MAX)
B:アタック8(中)
カット後、約49g位だと思います。
粘着テンション系にしてはかなり軽い。
ラクザZエクストラハードが55g程度として約5g程度軽いのは大きい。
参考までに。
軽打~中打(フォア打ち~前中陣ドライブ)
硬いスポンジにしては軽打でも気持ちよく打てる。
シートが柔らかいのか軽打でも飛びは十分過ぎるほど感じます。
ミート気味だと弾道は低めですが、引っ掛かりが良いので持ち上げると弧線も高くでます。
ミート、ドライブ両方に味が出ますね。
前陣で強く打ち抜くスタイルでもかなり使っていけそうな性能に感じました。
強打(中陣~後陣ドライブ)
09C以上のぶっ飛び感があります。
弾道は低いですが、球の飛び出し力と回転があるので中後陣からでも突き刺さるようなドライブで打ち抜いていけます。
バックハンド全般
あまり良い印象はありませんでした。
ミート系は中途半端なインパクトだと良い球が出なかったりミスに繋がる感じでした。
特に引っ掛かりは粘着系の中ではあまり無い感じがあるので前陣でチョリチョリやるなら他の粘着のが…みたいな感じがします。
また、弾道が低いのでやっぱりフォア向きな気がしますね。
対下回転
粘着系なんですが、スピン系テンションのイメージで使う方が良さそうです。
めちゃくちゃ強い回転や弧線をイメージすると「アレ?」ってなります。
逆にテンション系のイメージで使うと使いやすく質の良い球が行きます。
ループ系もそこそこですが、やはり特筆すべきは一発系のスピードドライブ。
これに関しては「こんなん試合で打たれたら無理」みたいな飛び出しが低くて急に沈んだのちコートに突き刺さりながら伸びてくるというとんでもドライブでした。
台上系
粘着系の特徴はあまり無いものの、特段やりにくさはありません。
逆に言えば粘着系みたいに凄くやり易いみたいなのが無いので注意です。
打球感
シートは柔らかいのですが、スポンジがカキンカキン鳴るような硬い感じで打っていて気持ちのいい打球感です。
表面のみで擦るときはモチっとする感じがして球持ちを感じられます。
総評
各メーカーが粘着テンション系を出している中でもこのハイブリッドK3は自分の中ではかなり違う印象を受けました。
比較対象を挙げるなら
・ディグニクス09C
・ラクザZ EH
・DNAドラゴングリップ
辺りでしょうか?オメガⅦ辺りはあまりにも異質なので一旦別枠で。
最も言いたいのはK3がこの中で一番テンションラバーに近い性質があるように感じました。しかし、粘着テンションらしく引っ掛かりが良いので持ち上げたりかけ返したりは純粋なテンションよりもやり易い。
また、弾道の低さも特徴としてありました。かなり決定打になり易いドライブが打てると思います。飛び出しも強いのでこの中でも引き合いのやり易さはトップだと感じます。この辺りの特徴がバックのやり辛さにもつながっていそうですが…。
逆に粘着らしさは最も感じませんでした。
ラバーの引っ掛かりは良いんですが、粘着らしい弧線の高い跳ね上がるようなドライブはラクザZやDNAの方が出ると思いました。
どの技術でも回転量が少なく感じます。
ループドライブの質や台上のやり易さはK3が最も劣る部分かなと思います。
この中で粘着らしさを順位付けするとすれば
DNAドラゴングリップ>ラクザZ EH>>>ディグニクス09C>>ハイブリッドK3
粘着というより、引っ掛かりの良いテンションラバーみたいなイメージがしっくりきますね。
あと個人的にはフォアでの打球感はK3が一番良いと感じました。打球音も含めてシートの柔らかさとこの中ではスポンジが硬すぎないという点が影響していそうです。
硬めのテンションラバーを使っていて、さらにラバーに引っ掛かりや低い弾道を求めている方や粘着テンションを使っていて、よりテンション寄りの性能を求めてる方のフォアにお勧めできると感じました。