V>11エキストラ 卓球 ラバー レビュー
今回はVICTASさんのV>11エキストラをレビューしたいと思います。
今更?感あるかもしれませんが、これを初中級に勧めている人も居るという事や、V>20でVICTASにまた注目が集まっていることもあり振り返りですがレビューしていきます。
酷評注意です。苦手な方はブラウザバックをお願い致します。
スペック
ラケット:KokiNiwaWood
F:V>15エキストラ(MAX)
B:V>11エキストラ(MAX)
カット後、約41~43g位だと思います。
かなり軽い。というよりこの硬度帯でこの軽さのラバーは相当珍しいのではないでしょうか?
テナジーFXとかと張るレベルの軽さは素直に凄いと思います。
一応、店頭で最も軽いものをチョイスしていたので平均は個体差で少し重いかもしれません。
軽打~中打(フォア打ち~前中陣ドライブ)
飛び出しの方向が軽打の時点でめっちゃ直線的です。
悪く言うと上がる感じが少ないです。
また、どんな打ち方をしても回転がかかり辛い為か、触られたら勝手にこっちのコートに入ってくる。
V>15は回転はかからないがスピードが有、そして球が荒れるといった良さがありましたが、V>11は球が荒れず、スピードも並みくらいでV>15の良さを消したV>15みたいな感じ。
弧線も低く、上がり方が弱いので浮いた球に対しての安定感はありますが、下から持ち上げなけらばならない際は棒玉チックになるので相当コースを気にかけないといけません。
これ系のラバーは安定感が売りな気がしますが、V>11はとりあえず入れるという時も気を付けない(上がり方が弱い為)といけないのでそこが同価格帯、同系統のラバーとの大きな違いと思います。
前陣で上から連打でバチバチ打ってくのが一番気持ちよかったです。
強打(中陣~後陣ドライブ)
軽打の時と同じく球威がない&上がり方が弱い印象。
打点を下げれば上げるのに苦労するし、上から打てても球が走らない。
また、V>15と比べて飛距離もないので中後陣だとより一層やることが無くなります。
回転をかける力も弱いので変化もつけ辛く、下がると本当に「どうすればいいんですか?」となる場面が多かったです。
前陣の方がいい部分が出ると思います。
バックハンド全般
軽くて打感もいいですが、上がり方が弱いので擦り打ちには向きません。
対下系もしっかり上げる必要があるので自分としては印象悪かったです。
表ソフトのように上からバチバチミート打ちしていく使い方ならいいかもしれません。
中後陣での引き返しだったりもフォアと同じ印象です。
全体的にやれることの幅が狭い気がします・・・。
対下回転
上がり方が弱く、回転も弱いので全体的に球の質が・・・。
ただ、弧線低いのでループする際に浮きすぎることは少なかったです。
ミート気味にコースをついていくような乗っけ打ちで連打勝負くらいしか自分は思いつきませんでした。
台上系
飛び出しが鋭く、飛びも弱いのでコントロールもしやすく良かったです。
回転は弱いのでブチ切れツッツキとか回転系のチキータは難しいですが、フリックやストップは非常に良かったです。
打球感
打っていて気持ちのいい打球感です。
シートの柔らかさとスポンジの適度な硬さが相まって爽快感があります。
音も当てると金属音がなるので非常に良い。
あとドライブは薄く擦り打ちするとチップする感覚があるのでやや食い込ませた方が安心感のある打球感になると感じました。
総評
昨今のこの価格帯ラバー(初中級帯向けラバー)では他社メーカーと比べると相当違いがあると感じました。
クアンタムやヴェガやQ1はもっと上がるし回転もかかるし、弧線も高い。
ただ、V>11は直線的な飛び出しと少ない回転量が特徴でした。
特徴だけ聞くとV>15っぽいんですが、打感や荒れ方の違いがあってV>15での勝ち方は全くと言って良いほど使えません。
ステップアップラバーとしては、「上位に似た勝ち方のできるラバーがある」というのが条件の一つとしてあると思うのですが、このV>11は上位のラバーに乗り換える際の選択に迷いそうだなと思います。1歩間違うと表ソフトとかになっちゃいそう。
ただとんでもなく軽いのでその点は最もお勧めできる点です。
価格も良心的なので学生にも良いと思います。
力のない小学生~中学生、もしくはレディースシニア向けですかね?
正直、自分は競合ラバーと比べると安易に勧められる性能ではないと感じました。
超軽量の点や低い回転量と弧線を活かして何か特別な戦型を目指す人であれば試してもいいかもしれませんね。
この辺りのラバーは競合ラバーとしてヴェガⅩやクアンタム、最近だとQQやQ1といったハイエンド顔負けの初中級ラバーがあるせいで見劣りしがちに感じています。
本当に用具の性能は年々上がっていて、それは初中級向けラバーでも変わりませんね。
その煽りで新商品広告の度、用具沼に・・・(自分もその一人ですが)