卓球用具_レビュー
卓球用具
卓球をやる上で必ず直面する問題、悩みだと思います。
初心者~上級者まで色々な悩みを持ちながら、新製品の波に揉まれてさらに頭を悩ませる・・・。あるあるだと思います。
そんな中、ネットの普及やYoutuberの台頭で使用レビューが気軽に見れるようになりました。
用具の高騰もあり、買う前にレビューを確認するのはもう卓球人にとって当たり前の文化になったのでは?と思っております。
ただし、そんなレビューにも少し思うことが・・・。
レビューがネットを通じて販売に大きく影響することがメーカーにも広く認知され始め、用具について、酷評をすることがタブーになりつつあるということです。
私自身、レビューサイトに酷評、または悪かった側面を少し混ぜたレビューを投稿することが何度かありました。しかし、その内容のレビューがサイトに載せられることはあまり多くありませんでした。(混ぜたものでも体感1/5くらい?)
私自身が感じた内容を嘘偽りなく直球に吐き出せる場所としてブログを立ち上げようと思った次第です。
今まで自分の使ったことのある用具や、借りた用具、新しく購入した用具などラバーラケットは勿論、ラケットケースやサイドテープなどの周辺用具までレビューしていきたいと思ってます。
最後にgati_takuのプロフィールを参考までに載せます。
良ければ宜しくお願い致します。
卓球歴:5~6年ほど
年齢:20後半
戦型:右シェーク裏裏
張本智和インナーフォースALC 卓球 ラケット レビュー
今回はButterflyさんの張本智和インナーフォースALCのレビューをしていきます。
学生時代少しインナーフォースALCを使っていた時期もあったりして、使用したい気持ちは前々からあったので買ってしまいました。
メインラケットにするつもりで試打していきます。
スペック
グリップ:FL
重量:85g
F:V>20ダブルエキストラ(MAX)
B:テナジー05(特厚)
計186g
ブレードが普通のラケットより大きい分、ラバー重量が増しますね。
特厚や重めのラバーを使用している方は特に注意が必要かもしれません。
軽打~中打(フォア打ち~前中陣)
普通の木材寄りの弾みに+α少しカーボンで飛ばしてくれてる感じです。
打球感も柔らかいですが、深く食い込ませていくとカーボン感が出てきます。
しかし、インナーフォースALCのような薄いラケットと違い、それよりも柔らかく飛ぶ印象を受けました。
兎に角、扱いやすいの一言に尽きます。
ただしブレードが大きく、先端重心になりがちな点があるので前陣での切り返しは要練習になりそうです。
強打(中陣~後陣ドライブ)
打ち方によってかなり印象が変わりました。
また、ラバーとの相性もあると思います。
強めに当て擦り打ちすると気持ちよい音と共に弧線も低い突き刺さるドライブが打てました。かなり木材寄りの打感です。勿論カーボン感も感じますが…。
逆にしならせるように打つとカーボン感が強く出る打球感で、弧線というより直線的な球が出ます。こちらも強い金属音が鳴り響きます。
しかしながら、アウターと比べると飛距離は劣り、どちらかといえば前陣向きのラケットに感じます。
後陣でも安定感という点では抜群なのでチャンスを待って、前陣に引き込むようなプレイが出来たら理想かなと思っております。
バックハンド全般
安定感が良かったです。
バックは特に当て損じが多いのですが、台に兎に角収まるスイートスポットの広さを感じました。
インナーらしく威力も十分で、テナジー05との相性は最高でした。
適当に振ったら想像以上に収まって、想像以上の質の球が行く印象です。
台上系
柔らかい打感でストップはそこまで苦になりませんでした。
強めのチキータなどは球持ちの良さでかなり質の高い球を送れるので好印象です。
打球感
木材寄りで、最後に+αカーボン感が出てくるような打球感でした。
兎に角、柔らかい打感からの飛ぶカーボンの打球感に切り替わった時にインパクト出来ると気持ちいいです。
また、当て損じしても打球感が余り変わらず、スイートスポットの広さからか気持ちよく打てる点も好印象です。
総評
レビュー前は正直インナーフォースの選手版でしょ?位に思っていました。
しかし実際は別物でした。
かなり木材寄りで威力&球持ちもインナーフォースALCよりもあるように感じます。
打感もかなり木材に近く、前陣でプレイする分にはより良い性能を発揮すると感じます。
ただし、ブレードが通常より大きく先端重心かつラケットが重くなる点が一番の注意点です。切り返しの速度にも関わってくるので…。
また、板厚がインナーフォースよりあるのでしなりは感じにくく、回転性能はしならせ打つ人にとって微妙に感じるかもしれません。
アウターからの移行より木材からの移行がスムーズに行くかもしれません。どちらかといえば木材寄りに感じたので。
前陣で安定させたい、その中にも質を求めたいというようなプレイヤーにお勧めです。
ブレードの大きさを気にしなければ本当に万人受けするようなラケットかと思います。
自分もしばらくこのラケットで練習をしたいと考えています。
Butterfly バタフライ aab0371 張本智和 インナーフォース ALC 卓球 ラケット 初心者 中級者 上級者 卓球ラケット 練習
ハイブリッド K3 卓球 ラバー レビュー
今回はTIBHARさんのハイブリッドK3をレビューしたいと思います。
最近また何かと話題になっている気がするラバーですね。
粘着テンションの触れ込みですが前評判では09Cに近いとか、期待しつつレビューしていきます。
スペック
ラケット:フォルティウスFT ver D(89.6g)
F:ハイブリッドK3(MAX)
B:アタック8(中)
カット後、約49g位だと思います。
粘着テンション系にしてはかなり軽い。
ラクザZエクストラハードが55g程度として約5g程度軽いのは大きい。
参考までに。
軽打~中打(フォア打ち~前中陣ドライブ)
硬いスポンジにしては軽打でも気持ちよく打てる。
シートが柔らかいのか軽打でも飛びは十分過ぎるほど感じます。
ミート気味だと弾道は低めですが、引っ掛かりが良いので持ち上げると弧線も高くでます。
ミート、ドライブ両方に味が出ますね。
前陣で強く打ち抜くスタイルでもかなり使っていけそうな性能に感じました。
強打(中陣~後陣ドライブ)
09C以上のぶっ飛び感があります。
弾道は低いですが、球の飛び出し力と回転があるので中後陣からでも突き刺さるようなドライブで打ち抜いていけます。
バックハンド全般
あまり良い印象はありませんでした。
ミート系は中途半端なインパクトだと良い球が出なかったりミスに繋がる感じでした。
特に引っ掛かりは粘着系の中ではあまり無い感じがあるので前陣でチョリチョリやるなら他の粘着のが…みたいな感じがします。
また、弾道が低いのでやっぱりフォア向きな気がしますね。
対下回転
粘着系なんですが、スピン系テンションのイメージで使う方が良さそうです。
めちゃくちゃ強い回転や弧線をイメージすると「アレ?」ってなります。
逆にテンション系のイメージで使うと使いやすく質の良い球が行きます。
ループ系もそこそこですが、やはり特筆すべきは一発系のスピードドライブ。
これに関しては「こんなん試合で打たれたら無理」みたいな飛び出しが低くて急に沈んだのちコートに突き刺さりながら伸びてくるというとんでもドライブでした。
台上系
粘着系の特徴はあまり無いものの、特段やりにくさはありません。
逆に言えば粘着系みたいに凄くやり易いみたいなのが無いので注意です。
打球感
シートは柔らかいのですが、スポンジがカキンカキン鳴るような硬い感じで打っていて気持ちのいい打球感です。
表面のみで擦るときはモチっとする感じがして球持ちを感じられます。
総評
各メーカーが粘着テンション系を出している中でもこのハイブリッドK3は自分の中ではかなり違う印象を受けました。
比較対象を挙げるなら
・ディグニクス09C
・ラクザZ EH
・DNAドラゴングリップ
辺りでしょうか?オメガⅦ辺りはあまりにも異質なので一旦別枠で。
最も言いたいのはK3がこの中で一番テンションラバーに近い性質があるように感じました。しかし、粘着テンションらしく引っ掛かりが良いので持ち上げたりかけ返したりは純粋なテンションよりもやり易い。
また、弾道の低さも特徴としてありました。かなり決定打になり易いドライブが打てると思います。飛び出しも強いのでこの中でも引き合いのやり易さはトップだと感じます。この辺りの特徴がバックのやり辛さにもつながっていそうですが…。
逆に粘着らしさは最も感じませんでした。
ラバーの引っ掛かりは良いんですが、粘着らしい弧線の高い跳ね上がるようなドライブはラクザZやDNAの方が出ると思いました。
どの技術でも回転量が少なく感じます。
ループドライブの質や台上のやり易さはK3が最も劣る部分かなと思います。
この中で粘着らしさを順位付けするとすれば
DNAドラゴングリップ>ラクザZ EH>>>ディグニクス09C>>ハイブリッドK3
粘着というより、引っ掛かりの良いテンションラバーみたいなイメージがしっくりきますね。
あと個人的にはフォアでの打球感はK3が一番良いと感じました。打球音も含めてシートの柔らかさとこの中ではスポンジが硬すぎないという点が影響していそうです。
硬めのテンションラバーを使っていて、さらにラバーに引っ掛かりや低い弾道を求めている方や粘着テンションを使っていて、よりテンション寄りの性能を求めてる方のフォアにお勧めできると感じました。
松平健太 ALC 卓球 ラケット レビュー
今回はButterflyさんの松平健太ALCのレビューをしていきます。
普段木材寄りのラケットを使っていますが、学生現役時代はティモボルスピリットを使っていたので久々のアウターカーボンラケットという感じになります。
友人からプレゼントで頂いたので今後使っていくかは今回の試打次第。
期待を持ちつつ試打してきました。
スペック
グリップ:FL
重量:85g(ビスカリアより軽い個体が多く、これくらいが平均らしいです)
F:ディグニクス05
B:キョウヒョウneo3 37度
これで180g切って179gでした。サイドテープ込みで180g。
めちゃめちゃ軽い・・・!
軽打~中打(フォア打ち~前中陣)
いつもの打ち方じゃ球がめちゃめちゃ軽いです。
打ってる感も薄い。
木材寄りのラケットは長い球持ちから引き付けて打つと強いインパクトになりますが、アウターは球持ちの瞬間が短いので先に振り始めて当たる瞬間をスイングの早い部分で捉えることで強く重い球になると感じました。
また、そういった打ち方をする関係上、ぶち当てて飛ばしたりかけるよりしならせてかけながら飛ばす打ち方が良かったです。
板薄なのもあってしなりを強く感じやすく、他社メーカーのアウターと比べても掴みを感じるのでしならせてかけて飛ばすとエグいドライブが突き刺さります。
ミート系も多少回転かける打ち方をした方がいいかもしれません。球筋はやはりアウターらしく直線的でぶっ飛びです。(ディグ05が飛びすぎ問題も有ますが)
インパクトは先述の通り瞬間を捉える必要が有りますが、直線的かつ早いスマッシュを前陣でカンカン打っていけるので慣れれば前陣型でも武器になると思います。
強打(中陣~後陣ドライブ)
飛ぶので色々と楽です。
繋ぎが特に楽で少し当てれば相手のコートに入ります(回転は期待できないですが…)
引き合いではやはりしならせて打つ事を意識することで強烈なドライブが打てます。
直線的でかつ重いドライブが相手のコートに突き刺さる感じです。
ただ、この辺りはインパクトを瞬間で捉える必要がある為、タイミングがずれたり態勢が崩れた際は強引にでもスイングスピードを出さないと棒玉になったりミスになります。
ラケットの軽さが球の軽さに繋がるかと思いましたが、そんなことはなくアウターの割には掴みを感じるので掴んでからしならせやすかったです。グリップが細く、先端重心なのもあってしならせやすく感じるのかもしれません。
※以下アウターに対する考え注釈
この辺は前陣でも同じですが、多くの人が「アウター=飛ぶ=力のない選手に合う」という認識で勘違いし、失敗しがちです。態勢が崩れた際にもスイングスピードを確保できる体幹と力のある選手にこそアウターで安定しやすいと自分は思っています。
もちろん力のない選手がアウターでコースをついたり前陣でピッチの早いミート戦術をしたりと考え方は様々ですが、この辺の戦術はボールタッチの難しさや普通じゃない練習が必要だったり、考え無しでアウターを選ぶと後悔しやすいポイントだと思っています。
もしも木材からアウターに変えてみたいなら、一旦インナーやファイバー系を挟んでみたり、自分の戦型を見直した上で第3者からのアドバイスを聞いて慎重に変更することをお勧めします。
バックハンド全般
しなりを活かした回転系のバックハンドはやり易かったです。
キョウヒョウとの相性も良く、飛距離も出せるし、しなりで回転もかけれるので前中後陣すべて良かったです。
ディグ05でも打ちましたがこちらもしならせることでいいドライブが打てました。ミート系も同じく瞬間を捉えるようにすれば突き刺さるような直線的な早い球が打てます。また、アウターにしては掴む感覚も健在でブロックやカウンターの際はコントロールしやすい感覚がありました。
台上系
直線的かつ飛ぶので薄くとらえる感覚が必須です。
フリックは力で強引に持っていくくらいの方が安定するしれません。
ストップは止めようとすると難しいので回転に逆らわず流すような感じにする方が無難でした。
ツッツキは逆に突き刺さるような点に繋がる球を出しやすく好印象。
チキータはしなりを使って飛ばすとやり易かったです。
打球感
ZLCほどキンキン感がなく程よい掴みのあるアウターといった印象です。
もちろんアウターなので普通の木材やインナー、ファイバー系と比べると別物レベルの打球感ですが…。
パキン!みたいな感じのZLCと比べて、コン!くらいのALCなんですが…文章だと伝わり辛いですね…。
この違いが掴み感に繋がっていて、しならせやすいと自分は感じます。
手に響く感じはアウター系の中ではある方だと思います。
板薄だからしなりと手に響く打球感を両立できてるんでしょうね。
やはりビスカリアブレードが絶賛&量産されてるだけあってこの絶妙なバランスが人気の秘訣なんでしょうか?
総評
王道ビスカリアブレードの選手モデル、松平健太ALCをレビューしました。
ビスカリアとの違いはグリップと平均重量くらいかと聞いております。
他社アウター系とくらべるとかなり掴むイメージがありました。
板薄アウターはしなりが大事だと個人的には思っていますが、やはりビスカリアブレードはこの点完璧ですね。
ただ、アウターはアウターなので扱い自体は難しいです。インパクトのシビアさや態勢が崩れている際は独特のフォローが必要です。
自分は元々現役ティモボルスピリットという全く同じ構成のブレードラケット使っていた為、学生時代の打ち方に戻すだけで使えましたが、木材寄りのラケットとの打ち方の違いやフォローの仕方は全然違います。
一番の特徴であるグリップは細く、女子やジュニアでも使えるくらいのものになっています。これもあって先端重心かつ軽量になっているかもしれません。
今後、上を目指していく練習量の多い中高生や普段からアウターを使っていて軽量かつ細いグリップを求めている選手は特にお勧めです。
※以下雑記
自分は女子並みに手が小さいのでめちゃめちゃグリップ良かったです。デザインもイケメン過ぎ…笑
あと、ティバーに乗り換えた松平健太選手がティバーでラケット監修したりするなら要注目ですね。
でも、アリレートカーボン以上の素材ってあるのかな?正直性質が似た素材はあれど、打球感までそっくりな素材はあまりない気がしてます。アラミドが一番近い気もしますがアレも絶妙にZLC側に寄ってる感もある感じが…。
ラケット選びの基準 卓球ラケット
卓球ラケットには個体差というものが存在します。
レビューをする上で個体差による印象の違いというものが発生し、正しく情報を発信できないケースも多々あると思っております。
なのでレビューの箸休めがてら、自分がラケット選びで基準にしている点をまとめようと思います。
自分がどういった個体を選んでいるのか?というところをまとめることでレビュー記事がより正確に情報を伝えられるようにしたいと考えています。
〇重量
通販などで買う際には第一に気を遣う点です。
自分は87~92g程度を目安にして購入しております。やや重めの個体を選ぶことが多いです。
最近のラバーは重めのものも多く、軽いラケットに注目されていますが、自分はラケットの主張が強い方がコントロールがしやすく球が走ると感じるので重めのものを選びます。
軽い個体は弾みが弱めで打感もスカスカ感を感じるので、ラバーの主張に負けてラバーだけで打ってる感があるんですよね・・・。
〇球突きの感覚
実際にお店に行って買う場合は球突きをさせてもらって打感や打球音を確認します。
スイートスポットの広さや手にどれくらい響くかや打球音の高さで選びます。
なるべく打感があるものでスイートスポットが広く、打球音の高いものを選ぶようにしています。
手に響く感覚が木が詰まってる感があると尚ヨシといった具合です。
表面材が硬く、打感がしっかりあるものが自分は好みなのでこういった選び方をしています。
〇グリップの形状
これも実際に店頭に行って握って確認する必要がありますが、かなり大事な要素です。
グリップが変わると面の角度やグラつき方が全然変わるので重要視しています。
自分は手が小さく、またもともとSTグリップを愛用してたこともあり細目のグリップを選んでいます。適度に遊びがありつつしっかり握れるものが好みです。
現在はフォルティウスFTverDREのグリップをやすりで少し削って細くしています。
〇ラバーとの相性
これは実際に貼ってみて打たないと分からないですが、友人にラケットを借りて試打する場合には確認しています。
自分と同じラバーを使っている人のラケットを借りると違いが良く分かっていいです。
同じラケットでもラバーが違うと全然印象違うし、逆もまた然り。
あとは自分のプレイスタイルに近い上位選手の組み合わせをそのまま真似してしまうという手もあります。個人の感覚の違いはあれどよっぽど相性の悪い組み合わせにはなり辛い思います。
あと、同メーカーに統一するというやり方もあります。
メーカーもラケット開発する際、自メーカーの看板ラバーと合わせて試打している可能性が高いので相性がいい事が多いです。
〇最後に
自分はこんなところで選んでいます。
当然この基準の他に素材入りなのか?素材の種類はファイバー系かカーボン系か?そしてインナーかアウターか?など根本的な部分もあります。
しかし、この辺りの選定基準は各々が持っている為、あまり参考にならないとあえて書きませんでした。
自分は現役時代ゴリゴリのアウターカーボン(ティモボルスピリットやティモボルZLCなど)使っていましたが、今はフォルティウスFTverD REといった合板に近いラケットを使用しています。
それは練習量だったりプレイスタイルの変化から変更したものです。
具体的には練習量が減ると打球感を強く感じられ、弾みが控えめのラケットの方がミスが減るからというものになります。
あくまで今回上記の項目にて紹介したのは個体差による違いや、他社メーカーの似た立ち位置にあるラケットとの比較に使うものと考えています。
自分の意見が何かの参考になれば幸いです。
V>11エキストラ 卓球 ラバー レビュー
今回はVICTASさんのV>11エキストラをレビューしたいと思います。
今更?感あるかもしれませんが、これを初中級に勧めている人も居るという事や、V>20でVICTASにまた注目が集まっていることもあり振り返りですがレビューしていきます。
酷評注意です。苦手な方はブラウザバックをお願い致します。
スペック
ラケット:KokiNiwaWood
F:V>15エキストラ(MAX)
B:V>11エキストラ(MAX)
カット後、約41~43g位だと思います。
かなり軽い。というよりこの硬度帯でこの軽さのラバーは相当珍しいのではないでしょうか?
テナジーFXとかと張るレベルの軽さは素直に凄いと思います。
一応、店頭で最も軽いものをチョイスしていたので平均は個体差で少し重いかもしれません。
軽打~中打(フォア打ち~前中陣ドライブ)
飛び出しの方向が軽打の時点でめっちゃ直線的です。
悪く言うと上がる感じが少ないです。
また、どんな打ち方をしても回転がかかり辛い為か、触られたら勝手にこっちのコートに入ってくる。
V>15は回転はかからないがスピードが有、そして球が荒れるといった良さがありましたが、V>11は球が荒れず、スピードも並みくらいでV>15の良さを消したV>15みたいな感じ。
弧線も低く、上がり方が弱いので浮いた球に対しての安定感はありますが、下から持ち上げなけらばならない際は棒玉チックになるので相当コースを気にかけないといけません。
これ系のラバーは安定感が売りな気がしますが、V>11はとりあえず入れるという時も気を付けない(上がり方が弱い為)といけないのでそこが同価格帯、同系統のラバーとの大きな違いと思います。
前陣で上から連打でバチバチ打ってくのが一番気持ちよかったです。
強打(中陣~後陣ドライブ)
軽打の時と同じく球威がない&上がり方が弱い印象。
打点を下げれば上げるのに苦労するし、上から打てても球が走らない。
また、V>15と比べて飛距離もないので中後陣だとより一層やることが無くなります。
回転をかける力も弱いので変化もつけ辛く、下がると本当に「どうすればいいんですか?」となる場面が多かったです。
前陣の方がいい部分が出ると思います。
バックハンド全般
軽くて打感もいいですが、上がり方が弱いので擦り打ちには向きません。
対下系もしっかり上げる必要があるので自分としては印象悪かったです。
表ソフトのように上からバチバチミート打ちしていく使い方ならいいかもしれません。
中後陣での引き返しだったりもフォアと同じ印象です。
全体的にやれることの幅が狭い気がします・・・。
対下回転
上がり方が弱く、回転も弱いので全体的に球の質が・・・。
ただ、弧線低いのでループする際に浮きすぎることは少なかったです。
ミート気味にコースをついていくような乗っけ打ちで連打勝負くらいしか自分は思いつきませんでした。
台上系
飛び出しが鋭く、飛びも弱いのでコントロールもしやすく良かったです。
回転は弱いのでブチ切れツッツキとか回転系のチキータは難しいですが、フリックやストップは非常に良かったです。
打球感
打っていて気持ちのいい打球感です。
シートの柔らかさとスポンジの適度な硬さが相まって爽快感があります。
音も当てると金属音がなるので非常に良い。
あとドライブは薄く擦り打ちするとチップする感覚があるのでやや食い込ませた方が安心感のある打球感になると感じました。
総評
昨今のこの価格帯ラバー(初中級帯向けラバー)では他社メーカーと比べると相当違いがあると感じました。
クアンタムやヴェガやQ1はもっと上がるし回転もかかるし、弧線も高い。
ただ、V>11は直線的な飛び出しと少ない回転量が特徴でした。
特徴だけ聞くとV>15っぽいんですが、打感や荒れ方の違いがあってV>15での勝ち方は全くと言って良いほど使えません。
ステップアップラバーとしては、「上位に似た勝ち方のできるラバーがある」というのが条件の一つとしてあると思うのですが、このV>11は上位のラバーに乗り換える際の選択に迷いそうだなと思います。1歩間違うと表ソフトとかになっちゃいそう。
ただとんでもなく軽いのでその点は最もお勧めできる点です。
価格も良心的なので学生にも良いと思います。
力のない小学生~中学生、もしくはレディースシニア向けですかね?
正直、自分は競合ラバーと比べると安易に勧められる性能ではないと感じました。
超軽量の点や低い回転量と弧線を活かして何か特別な戦型を目指す人であれば試してもいいかもしれませんね。
この辺りのラバーは競合ラバーとしてヴェガⅩやクアンタム、最近だとQQやQ1といったハイエンド顔負けの初中級ラバーがあるせいで見劣りしがちに感じています。
本当に用具の性能は年々上がっていて、それは初中級向けラバーでも変わりませんね。
その煽りで新商品広告の度、用具沼に・・・(自分もその一人ですが)
V>20 ダブルエキストラ 卓球 ラバー レビュー
今回はVICTASさんのV>20ダブルエキストラをレビューしたいと思います。
予約販売にて少量発送されたみたいですが、現在物流問題で売り切れ状態ですね・・・。
自分は予約枠で入手することができたのでレビューしていきます。
先に結論だけ言っておくと、めちゃくちゃ良かったです。
スペック
ラケット:フォルティウスFT ver D(89.6g)
F:V20>ダブルエキストラ(MAX)
B:アタック8(中)
サイドテープ有で大体173g。
カット後、約49~50g位だと思います。
V>15より少し軽いくらい?店頭で買ってないので個体差は分かりませんがパケ込みで107g、ラバーカット前で71gほどでした。
参考までに。
軽打~中打(フォア打ち~前中陣ドライブ)
打感はシート柔らかめですがスポンジ硬め。
良くある47.5度の硬さより柔らかさを感じますね。けれども食い込みを感じた後、硬さを感じる。DNAプラチナXHとかに近い打感です。
弾道は低めかつ弧線が出て引っ掛かりが良い。
ミートでもドライブでも器用にこなせます。
テナジーっぽいと聞いてましたが、比べるとマニュアル感があるのでコントロール難しく感じる人もいそう。
V>15と比べると回転もかかるし打感も全然違うのでV>15ユーザーには刺さらなそうな性能と感じました。
強打(中陣~後陣ドライブ)
十分な弾みとオート感で安定します。
低い弧線が出て飛ぶ、安定するという前陣での印象と変わらないです。
結構鋭めの球も出るので十分打ち抜いていける性能と感じました。
バックハンド全般
兎に角引っ掛かりが良くて球が上がるなという印象が強かったです。
こちらで使う人も多そう。
インパクトに自信がある人、または擦り打ちでチョリチョリ行く人にお勧めだと思います。
対下回転
ループ系もスピード系もやり易いです。
引っ掛かりもよく、食い込みもいいので擦り打ちでも当て擦り系の打ち方でも十分な威力が出ます。チョリの質高め。
かなり表面の擦り打ちと当て擦りの打ち方で球質に差が出るのでメリハリがつけやすい。
台上系
特にやりにくさは感じません。
チキータなどの擦る系は上がるので特にやり易いです。
ツッツキも切れる。
打球感
硬いスポンジと柔らかい表面シートが全面に出た打球感です。
軽打や擦る技術では柔らかいシート、強打は硬いスポンジを感じながら打てます。
DNAプラチナXHと同じくどんな技術でも、力を入れても抜いても気持ちのいい打球感を感じました。
柔い系にありがちな金属音などは鳴りませんが硬いスポンジ系にあるガチッとかパキンッという音が気持ちいいです。
全体的に気持ちのいい打球感で好印象でした。
総評
DNAプラチナXHの安い版という印象です。
自分はブラインドで試打したらDNAプラチナXHと分からないと思います。
あちらは値段が高額ですがこちらは約2000円ほど安いです。
寿命はまだ分かりませんが、大差ないならこちらをお勧めできます。
性能は本当に違いが判らないです。(同じようなシート設計とスポンジ硬度だから当たり前なのかもですが・・・)
DNAプラチナXH自体がディグニクスと比べても遜色ないほどにいいラバーだったので、本当にV>20は幅広い層にお勧めできる良いラバーだと感じました。
止める時に止める、打ちたい時に打つ、そしてハードヒットにも耐えられる。
大体中級以上ならどんな人にも勧められる高性能ラバーと思いますが、特にメリハリをつけた卓球をしたい人、テナジーのような完全オートラバーが苦手な人にお勧めです。
メーカーの言ってた許容度とか云々は実感できなかったので折角ですし、使い込んでみたいと思います。
※追記
使っていくうちにDNAプラチナとの大きな違いを感じたので追記。
シートが非常に柔らかく、軽打における飛びの抑えがDNAの方が優れています。
逆に少ない力で飛ばしやすい。
前陣でのミートやブロックはV>20のが強く行きやすく感じますが、サーブやストップはDNAの方がやり易いと感じました。
自分の話になりますが、ショートサーブが台から出てしまうのが致命的で、試合が近いこともあり一旦DNAに戻すことに。
回転は掛かるんですが、コントロール難しすぎた・・・。食い込みが良すぎる。試合が終わったらまた戻して様子見るかもしれません。
VICTAS V> 20 Double Extra V> 20 ダブルエキストラ 200080 2022SS 卓球ラバー
QQ(Qクオリティー) 卓球 ラバー レビュー
今回はMIZUNOさんのQクオリティーをレビューしたいと思います。
MIZUNOさんが満を持して発売した新商品で他所でもレビューがされていると思います。
広告もしっかりしていたこともあり、反響もそれなりに大きかった覚えがあります。
自分自身現在メインのラケットでバックにて使用していますので改めてレビューを投稿しようと思った次第です。
スペック
ラケット:フォルティウスFT ver D(88g)
F:Q5(特厚)
B:QQ(特厚)
サイドテープ有で大体183~4g。
カット後、約46~47g位だと思います。
軽打~中打(フォア打ち~前中陣ドライブ)
(反転してフォア打ちしています。)
打感は大分柔らかく、音も爽快な音が鳴ります。
ドライブだと当て擦り系の打ち方だとやや潰れ気味でロスを感じますが、擦りメインで打つと「キャイン」というような音と共に伸びる球が出ます。
弾道はやや低めで鋭いが、回転は掛かるのでしっかり台に収まります、
兎に角、素直な球が出るのと弾道が鋭い点が特徴かなと思いました。
ブロック側は凄い取りやすいとのこと。当てれば返る系でいい意味でも悪い意味でも綺麗な球。
この辺りが好みが出そうですね・・・。
強打(中陣~後陣ドライブ)
強打するとラバーがインパクトに耐えきれてない感を感じました。
露骨にロスを感じますし、球も浅く、走らない印象。
中陣位なら強引に行けなくもないですが、後陣くらいになると飛距離が出ずしんどいです。
引き合いに使うには少し厳しいと思いました。
バックハンド全般
自分が擦り打ちやミートが多いこともあり好印象でした。
普段からメインで使用している理由としては前陣での擦り打ち&ミートでの繋ぎが質と安定を高いレベルで両立していると感じたからです。
回転も掛けやすく、ミート系や面を合わせた繋ぎなども柔らかいので食い込ませやすくコントロールしやすいです。
打球音も「キュイン」や「パキン」と気持ちいい金属音が出るので本当に気持ちがいい。強くなれた気がする。
ただ、中陣からくらいなら引き返せますが後陣から引き返すのはフォア同様厳しいです。
中後陣からバックで打ち抜く方には厳しいですが、それ以外の方のバックはお勧めできると思います。
対下回転
ループ系は回転がかかるのでやり易いです。
弾道はやや低いのですが、持ち上がりはいいので安定感もあります。
フォアでもバックでもループのやり易さは変わりませんでした。
スピード系は強打の時と同様でややインパクトに負けがちです。
また、素直な球が行くのでラケットに当てられるとすんなり球が返ってくるので連打前提で打つのが良さそうです。もしくはコースを狙ってノータッチ狙い。
安定感はあるものの威力不足感は正直ありました。
台上系
特段やり辛さは感じませんでした。
回転掛かる分、ツッツキを切りやすいくらいでしょうか?
他所ではストップが浮くなどのレビューを見かけますが、自分は感じませんでした。
切るように止める癖があるのでその所為かもしれません。
フリックもチキータも回転掛けやすいのでやり易かったです。
打球感
柔らかく、金属音が凄い印象。
ふにゃふにゃラバーという訳ではないんですが、食い込ませて打つと柔らかさを強く感じます。
逆にシートの擦り打ちをするとコシというか硬さを感じられて非常に回転を掛けやすいと感じました。
しかし、インパクト強く行くと打感がスカっとして「ロスってるな・・・」みたいな打感に感じました。
総評
軽打~中打において非常に強いラバーだと感じました。
前陣~中陣でやりにくい技術は殆どなく、ミスが極端に減ると思います。
しかし、インパクトが強い選手には威力不足感を感じると思います。
一撃で決めれるような強い球は行きづらく、見た目では球が走っていてもブロック側が当てるだけで楽に返る綺麗な球が安定して出るのでラリーを意識することが必要だと思います。
フォアバック、繋ぎに使う側のラバーや、初中級帯がステップアップに使用するラバーとしてお勧めできると感じました。
上級帯の選手でも安定感や前陣でのプレーをメインにしている方なら十分に使えるラバーだと思います。
ラケットの組み合わせも特にこれといったことも無いと思いますが、今回使用したフォルティウスverD REとの組み合わせは非常に使いやすかったです。
フォルティウスverD RE めちゃくちゃいいラケットだからこれも今度レビュー投稿したいな・・・。